開発の仕事を目指したきっかけ

転職後、知人から「なぜプログラム開発の仕事をするの?」「儲かるの?」「自分でプログラム書きたいわけじゃないよね?」といった質問をよく受けます。

答えは実に明確で「プログラムを書くのが楽しくて仕方ない」からこの業界に身を投じました。

もちろん好きだからという理由だけでやっていけるほど甘い世界ではないことは承知しています。ですが、あくまで活動の中心にあるのはソフトウェア開発で、それを活かしてどんな新しいサービスや機能を提供出来るか?という発想で日々を過ごしています。

プログラミングへの挫折

実は、子どもの頃にソフトウェア開発に興味を持ってから一度挫折しています。親にねだってパソコンを買ってもらい、趣味としてBasicやアセンブラで簡単なゲームを作るところからスタートし、大学に入るとUNIXに出会い、DOS/Vマシンを自作したり、PerlでCGIを書いたりしていました。ボウリングの大学選手権の集計ツールを依頼され、秋葉原で安い中古のMac PowerBookを探してきてHyperCardで書いたものの、試合当日の参加人数による処理の重さを考慮出来ておらず、表彰式が始まっても結果の印刷が全部終わっていなかったという苦い思い出もあります。

プログラミングは好きであれこれやっていましたが、結局職業にするところまでは踏み切れませんでした。

踏み切れなかった理由の一つは自分の才能に自信が無かったからです。プログラマーといえばバリバリの理系かつ専門性の高い職業とされています。文系で色々なことに何となく興味を持って知識をつまんでいた当時、開発の仕事一筋で一流を目指せるかと考えたときに、道筋が見えませんでした。

もう一つの理由は、プログラマーという職業に対する当時の私の偏見です。あの頃デスマーチという言葉があったか分かりませんが、何となく低賃金で深夜まで働かなければならないイメージがありました。今思えば勝手な思い込みでしたが、上流工程の方が格好が良く見えて、結果的にIT業界を志望して就職しました。

時は流れて…

入社後、企業や公共向けSI、営業企画、サービス開発、アウトソーシングなど、色々な職種を経験し、その中で数多くのソフトウェア開発に携わってきました。基本的に外部の開発会社にお願いしていましたので、顧客と開発メンバーとの間に立ち、仕様の提案・調整を行い、与えられた予算と納期の中で出来る限り多く要望を満たすために工夫する、そういった役回りが多かったように思います。

元々プログラミングが好きだったので、開発会社の方々と一緒に仕事をするのはとても楽しかったですし、その方々から色々なことを教えて頂きました。話を聞いているうちに開発の仕事に惹かれつつも、家庭のことを考えると転職は容易な決断ではなく、進路を変えるまでには至りませんでした。

ターニングポイントとなったのは、ScalaおよびIntelliJとの出会いでした。説明すると長くなるので詳しくは書きませんが、とても素晴らしい開発言語とツールです。触っていくうちに、興味が深まり、やがてもっと徹底的に取組みたい、一生の仕事としたいとまで思うようになりました。十分に仕事を確保出来るか不安はありましたが、年齢的にも最後のチャンスでしたし、一度きりの人生で後悔をしたくないという思いから、清水の舞台から飛び降りる覚悟でソフトウェア開発の世界に飛び込みました。

ソフトウェア開発の実際

では、転職してどうだったのかといえば、おかげさまで順調にやっております。

事前に色々心配していたことも、蓋をあけてみると杞憂でした。

文系の人間が通用するか?たかが数年在籍した出身学部でその後の人生を決めるのはナンセンスな話で、文系・理系にかかわらず、努力次第で開発の世界でやっていけます。
もちろん、得手・不得手はあると思いますので、PMを目指すのか、プログラマーを目指すのか、Webやデザインの世界を目指すのか、自分なりの立ち位置を目指して頑張っていけば自ずと道は開けていくと思います。
年齢的に厳しいのでは?高度なプログラミングの世界に40代の頭がついていけるか心配でしたが、意外に頑張れています。むしろ、この年になって日々新鮮な学びがあるのは、やりがいにもなります。
ただ、体力的には若い時分のようにはいかず、特に目が疲れます。目薬をかかさず、休憩をこまめに入れることを意識しています。
仕事を確保出来るか?おかげさまで過去に一緒に仕事をさせて頂いた方々から案件を頂いています。
仮にそうした引き合いが無くても、案件紹介サービス等を利用すれば最低限の仕事は確保出来そうです。
最近はリモートワーク前提の会社も増えており、遠隔地の案件も対象になるため、選択肢が広がっているように思います。
長時間労働?
ワークライフバランスは?
案件の大詰めの時期は作業が深夜に及ぶこともありますが、開発だから特段大変ということではなく、普通の仕事と大変さは変わりません。
リモートワーク中心のため時間の融通は以前より効きやすくなりました。特に子供と過ごす時間が大幅に増えて、QOLは格段に良くなったと思います。

学生の頃にイメージしていた開発の仕事と、現在の開発では随分状況が変化しています。

  • ITインフラやコラボレーションツールが整い、場所や時間の制約にとらわれず仕事が出来るようになりました。
  • 開発手法やツールが進化し、少人数のチームでもかなりのレベルの開発が出来るようになりました。
  • 安くて高機能なクラウドサービスのおかげで、物理的な設備の構築無しに簡単にサービスを立ち上げ、運用できるようになりました。

こうしたテクノロジーの進展のおかげで今の働き方が成り立っていることを考えると、時の運にも恵まれたように思います。

これからの針路

もともとSIやITサービス開発をやっていたこともあり、旧知の方からはコンサルでご相談頂くことが多いです。
しかし、上流部分にとどまらず、企画立案からソフトウェア開発、システムの構築・運用まで一貫してお手伝いする機会をもっと増やしたいと考えています。

ビジネス、教育、行政など、あらゆる世界でソフトウェア開発の重要性は増していく一方です。
一つでも多く良質なソフトウェアを提供し、利用して頂くことを目指して取り組んで参ります。

加えて、より多くのニーズに応えられるよう、一緒に開発に取り組む仲間を増やしていきたいと思っています。
また、未経験でこれからソフトウェア開発の門を叩こうという方のサポートも行うつもりです。

開発に興味のある方は、ぜひご連絡おねがいします!

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