皆様こんにちは。
前回よりネットワーク編を見ております。
本日は通信を行うためのLANのつなぎ方、無線LANの接続形態、LANの接続機器について解説してまいります。
登場する用語は多いですが、皆様の生活に馴染みあるものが多くイメージがしやすいと思います。
それではまいりましょう!
有線LANのつなぎ方
LANのつなぎ方には大きくバス型、スター型、リング型に分類することが出来ます。
バス型は、ケーブル上に複数のコンピュータを接続する方法になります。
この接続方法では、ケーブルが故障すると全ての接続コンピュータが通信できなくなるというデメリットがあります。
スター型は、ハブを中心にして放射状にコンピュータを接続します。
現在主流のつなぎ方とされています。
接続のコンピュータが故障しても他のコンピュータの通信に影響を与えない一方、中心のハブが故障すると全コンピュータが通信できなくなります。
このスター型接続の利点としては、各接続コンピュータが独立しているため、故障などのトラブル時に管理が容易です。
また、ハブをさらに増加させることで多くのコンピュータの接続ができるという拡張性があります。
リング型は、複数のコンピュータをリング上に接続するつなぎ方であるところ、スター型と異なり一台のコンピュータが故障した場合は通信ができなくなるため、現在は利用されなくなった接続方法となります。

無線LANの接続形態
現在主流と言われるスター型の接続方法は、無線LANの接続にも用いられています。
その無線LANの接続形態には、インフラストラクチャモードとアドホックモードがあります。
インフラストラクチャモードは、先ほど紹介したルータがアクセスポイントとなり自宅や会社のコンピュータを接続します。
自宅や会社で無線LANに接続する際に行なっている接続形態です。
ルータがそんなカッコいい名前で仕事をしていたとは知りませんでしたね。
アドホックモードは、ルータなどの機器を用いずに、無線LAN端末同士がやり取りをする形態です。
たとえば、コンピュータとプリンター間で印刷するデータをやり取りすることや、昔のガラケーでも赤外線を利用したデータ交換に利用されていました。
ガラケーを使用していた世代の方だと、連絡先の交換に携帯を近づけていた思い出が懐かしく感じるのではないでしょうか。
LANの接続機器
ネットワーク接続機器は、LANカード、リピータ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等があります。
いくつかは聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。見てまいりましょう。
LANカードは、コンピュータにネットワーク接続機能を追加する内蔵型の拡張カードです。
別名NIC(Network Interface Card)とも呼ばれます。
コンピュータがネットワークの世界に参加するためのチケットのイメージです。
リピータは、送られてきた電気信号を中継し伝送路の長さを伸長する機能があります。
このリピータはいったん全てのデータを伝送します。
日常生活でもリピートするって言いますよね。
繰り返すという意味なのでいちいちデータの識別をしない、電気信号を繰り返し伸長と覚えました。
ブリッジは、同一LAN内でデータの中継をする機能を持ちます。
このデータの送信先は、機器に割り当てられた固有の番号であるMACアドレスを見て判断されます。
先ほどのリピータは全てのデータを通すことと対照的に、ブリッジはMACアドレスを識別してデータを通すか否かの判断をします。
このことをMACアドレスフィルタリングといいます。
ややこしいですな…ブリッジ、橋(は「し」)→しきべつ(Macアドレスを識別)。橋をかけて識別とでも覚えました。(ワタシは)
ゲートウェイは、ネットワーク間の異なるプロトコル(平たくたとえると通信のルール)変換の機能や、次回紹介するファイアウォールなどのセキュリティ機能を持ちます。
ルータは、自宅や会社などのLANと、異なるネットワークに接続する際に利用します。
送信データを受け取ったルータは、宛先のIPアドレスを調べ転送するルートを判断します。
皆様の自宅にあることの多いルータは、このような複雑な仕事をしていたようです。
さて、ここまでLANのつなぎ方、無線LANの接続形態、LANの接続機器を見て参りました。
無線LANやルータという単語もあり、比較的イメージのしやすい分野ではなかったでしょうか。
次回はそのLANの中で行われているデータ通信について解説をいたします。
本日もご覧いただきありがとうございました。
小林 大洸