皆様こんにちは。
本日よりTCP/IPプロトコルのうち、ネットワークインターフェイス層を見てまいります。
各層の概念が相互に関連するため、各層を分けてお届けいたします。
それでは見てまいりましょう!

ネットワークインターフェイス層
TCP/IPプロトコルのうち、ネットワークインターフェイス層に触れてまいります。
ネットワークインターフェイス層は、TCP/IPモデルの最下層であり、物理的なネットワーク接続とデータリンクの機能を提供します。この層は、デバイスがネットワークに接続し、データを送受信するための基盤を形成します。
主なプロトコルの例は、LANケーブルで接続するイーサネットや無線通信を行うWi-Fiがあげられます。
イーサネット等の具体的な説明は、Lv4ネットワーク編①をご覧ください。
物理層が機能することで上位層のプロトコル(例:IP、TCP、UDP)が効果的にデータを送受信できるようになります。
MACアドレス
MACアドレスは、ネットワークインターフェイス層に位置付けられるスマホやコンピュータ機器に割り当てられた固有のアドレスです。
一度設定されると変更ができず、また、他と重複しない一意の番号です。
IPアドレスがインターネット上の住所である一方、MACアドレスはその住所の中にある個別機器のアドレスという違いがあります。
手紙の送り先住所がIPアドレスで、MACアドレスは建物の中の各部屋のイメージですね。
なおIPアドレスは、本来インターネット層に位置付けられるので、次回の記事Lv5③をご覧ください。
ARP
ARP(Address Resolution Protocol)は、IPアドレスから対応するMACアドレスを割り出すプロトコルです。
先ほどIPアドレスがインターネット上の住所で、MACアドレスはその住所の中にある各部屋(個別機器のアドレス)と述べました。
ネットワーク上で通信する際、通信相手の住所を特定するのに使うのはIPアドレスですが、そのデータは最終的にはMACアドレスへと届けられます。
そこでARPが登場し、「このIPアドレスに対応するMACアドレスは誰ですか?」とネットワーク全体に問い合わせ(ARPリクエスト)、該当する機器が「それは私です!」と応答(ARPリプライ)することで対応付けが行われます。
このようにARPは、IPアドレスに対応するMACアドレスを割り当て、インターネット層とネットワークインターフェース層の橋渡し役となるプロトコルです。
本日はネットワークインターネット層を見てまいりました。
IPアドレス、MACアドレスにARPと、よく似た役割のものが並びます。
コバヤシは当初、MACアドレスはインターネット層と誤解をしており、本記事を修正しています。
皆様は、コバヤシが間違えたIPアドレスとMACアドレスを正しく暗記していただいて、試験では正解していただければ幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
小林大洸