前回まで狭義のOSについて見て参りした。
本日はその続きで、広義のOSの一例として言語プロセッサ、ユーティリティを見てまいります。

広義のOS
広義のOSは、言語プロセッサ、サービスプログラム(ユーティリティ)などが含まれます。下記が全体像となります。

言語プロセッサ
そもそもコンピュータは、私たち人間が記述したプログラミングを理解できません。
そのため、コンピュータに処理手順を示すプログラミング言語を機械語(コンピュータが読み取ることのできる0と1のみで記述された言語)へ変換するソフトウェアを言語プロセッサと言います。
この言語プロセッサによる変換方法には、インタプリタ型とコンパイラ型などに分類されます。
インタプリタ型は、プログラムを一行づつ変換するためプログラム上のバグを発見しやすいですが、処理に時間がかかります。
コンパイラ型は、プログラムを機械語へ一括変換するため動作は速いですが、バグを見つけにくい性質があります。
コンパイラにより機械語に翻訳されたものをオブジェクトモジュール(目的プログラム)といいます。
なお、プログラムの記述や実行を比較的容易に行うことができる言語をスクリプト言語というところ、このスクリプト言語の多くはインタプリタ型であるそうです。
一行づつ変換する真面目なインタプリタvs大雑把に一括変換をするコンパイラのスクリプト言語採用対決は、真面目なインタプリタの勝利。
こじつけで覚えました。マジメナインタプリタ。インタプリタマジメ。
以上が人間の指示をコンピュータに分かるように変換する言語プロセッサの紹介となります。
サービスプログラム
次にサービスプログラム(ユーティリティ)は、システムの管理やメンテナンスをサポートするツール群で、ウイルス対策ソフトの実行、システムメンテナンス、バックアップ、ファイル管理の実行などを行います。
OSが登場した初期段階は、コンピュータはユーザーが直接操作しタスクなどを手動で管理していたそうです。
しかし、コンピュータの利用が進化し複数のタスクやプロセスが同時に動作するようになると、手動での管理に限界がきます。
システムの安定性や効率性を確保するためバックグラウンドで稼動する必要がありました。
これがサービスプログラムの由来だそうです。
サービスプログラムの一例として、システム管理としてはタスクマネージャー、ファイル管理ならエクスプローラーやFinderなどが馴染みあるものではないでしょうか。
サービスプログラムは、次回紹介する狭義のOSの機能補助と、ユーザーがコンピュータを効率的に操作する補助的な役割を果たします。
私も(生意気に)MacBookを会社から借りていますが、ファイルでいっぱいのFinderの整理をしないといけないですわ。ガハハ(ネタ切れ)
さて、本日は、広義のOSについて見て参りました。
次回は、ソフトウェアのうち、アプリケーションとミドルウェアを見て参ります。
本日もご覧いただきありがとうございました!
小林大洸