SOHOにおすすめのレーザープリンター

 昨年、自宅の一室を事務所にすることに決め、必要な備品を揃えたのですが、その時買ったレーザープリンターがとても役に立っていますので、簡単に紹介します。

 レーザーはコストがかかるというイメージがあり、もともと自宅ではインクジェットを使っていました。
 しかし、最近では数万円程度の低価格で高性能な機種が出ていることや、ビジネスで使う文書の印刷品質にはこだわりたいという思いがあったため、思い切ってレーザープリンターに切り替えました。

機種選定

 機種の選定にあたっては、以下を考慮して候補を選びました。

  • 高価でなく、手頃な予算で買えること
  • 提案書等の印刷に、カラー印刷が出来ること
  • ペーパーレス化促進のため、自動紙送りで両面スキャンが出来ること
  • 葉書や厚紙を差し込み印刷出来ること
  • ルーターからの配線が困難なため、無線LAN対応であること

 上記ポイントに基づいて絞りこんだのが、以下の3機種です。

製品名ブラザー
MFC-L3770CDW
キャノン
MF644Cdw
OKI
MC363DNW
製品情報
発売年201820192016
印刷速度24p/分21p/分
27p/分(新モデル)
カラー 26p/分
モノクロ 30p/分

 このうち、OKI MC363DNWは、発売年が2016年と他の2機種より古く、サプライ品の販売終了の時期が早く来る懸念があり、候補から外しました。

 キャノンとブラザーでは、キャノンの方が馴染みがあり、もともと使っていたインクジェットもキャノン製でした。しかし、Amazonのレビューコメントで、操作感やネットワーク設定について気になるコメントがあったのと、YouTubeの海外のレビュー動画でブラザーを高評価している動画が多くあったので、最終的にブラザーにしました。

 実際に動作させて比較したわけではないので、どちらが良いということははっきり言えません。いずれも実績のある機種ですし、どちらを選んでも良かったと思っています。

実際の使用感

以前使っていたインクジェットと比べたときの所感です。
※数年前の古いインクジェット機の話です。最新機種だと色々進化していると思いますので、話半分と思ってください。

1.印刷がきれい

 インクジェットはヘッドが左右に動いてインクを吹き付けるという仕組みのため、インクや機械の状態によっては横縞が出やすいという欠点があります。また、インクの特性上、細い線や細かい文字でにじみが出てしまいます。

 レーザーの場合、普通紙でも滲みがなく、高精細な美しい仕上がりです。

2.印刷が早い

 仕事で数百枚単位で印刷を行うことが定期的にあります。インクジェットのときは、本体の印刷速度が遅いのと、よく途中でトラブルを起こすので、印刷はつきっきりで一日がかりでした。原稿が遅れたときは徹夜で印刷をやることもありましたし、プリンタートラブルで印刷が間に合わないといったこともあり、ストレスの多い作業でした。

 レーザーになってからは、カラーでもかなり高速かつ安定して印刷してくれるので、とても助かっています。当日の朝から印刷しても、数百枚の規模なら余裕で間に合います。作業日程的にも、心の面でも余裕が生まれ、とても良い影響がありました。

3.トラブルが少ない

 レーザープリンターは機械の構造がシンプルなためか、機械のトラブルが少ないように思います。インクジェットのときは、紙づまりを起こしたり、インクが漏れて紙が汚れたり、プリンタヘッドがおかしくなったり、といったトラブルが結構あって、しょっちゅうプリンターの中を覗いてトラブル解決をしていました。そして、そうしたトラブルを繰り返すうちに、最後はどうにも直せなくなって本体を買い替えるというのがお決まりでした。

 しかし、レーザーにしてからは、そういったトラブルは殆んどありません。これまで約1万枚印刷した中で、紙づまりはわずか3回。また、インク漏れに相当するようなトラブル(トナー漏れ??)は皆無です。メンテンスに時間を取られることがなくなりましたし、インクで手を汚すこともなくなりました。何より「いつ壊れるか」という心配をしなくてすむのがレーザーに変えて最も嬉しかった点です。

4.ランニングコストは思ったほどではなかった

 カタログスペックでは、「カラー約17.4円/枚、モノクロ約3.1円/枚」となっています。カラーを多用するのでコストについては覚悟していましたが、低価格の互換トナーがあり、半分以下のコストで印刷出来ています。互換トナーを使うと、メーカーの保証が受けられなくなりますが、今のところトラブルもなく、印刷品質にも満足しています。

デメリットは?

 レーザーにして良いことずくめのようですが、気をつけておきたい点もあります。

1.大きくて重い

 寸法を見れば分かりますが、レーザーの複合機はかなり場所を取ります。特に奥行きが結構あるので、設置場所の確保には注意が必要です。

 また、機械そのものが重く、設置するのが大変です。2階まで一人で運びましたが、かなり大変でした。ただ、最初だけなので、使い始めてしまえばあまり関係ありません。

2.写真印刷には不向き

 写真印刷も出来ますが、あまり得意ではありません。写真用の光沢紙などを使ってインクジェットで印刷した方がきれいに印刷出来ます。ただ、写真を印刷することは殆んどなくなったのと、年賀状も外部の業者に注文することにしたので、今のところ不便に感じることはありません。

最後に

 低予算で高品質なビジネス文書印刷が出来るレーザープリンターは、SOHOでも十分使えますし、満足できます。

 なお、レーザーかインクジェットかで言えば、最新のビジネスインクジェットプリンターは、上記の欠点もかなり解消されているようです。ただ、出力結果を見ると、やはりインクジェットだと分かってしまうんですよね。このあたりは好みの問題になりますが、個人的にはレーザーの方が仕上がりが美しく見えます。

 もう一つ、インクジェット機には構造上インク詰まりのトラブルがどうしてもつきまといます。一方、レーザーは10ヶ月ほど使ってきましたが、その安定ぶりは素晴しいです。トラブルが少ないことの安心感は、何ものにも代え難いものです。

 SOHOでプリンターの買い替えを検討される場合、ぜひレーザープリンターを候補に加えて検討されることをお勧めします。

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