二つ目のメーターが回り始めた
こんな方におすすめ
- AI機能を含むSaaSの費用が読めず、予算を立てにくいと感じている方
- SaaSの選定・契約・更新交渉を担当している情報システム部門・調達部門の方
- 「解決1件いくら」の単価だけで他社と比較してよいのか判断したい方
- AI搭載SaaSの契約条件(上限・コミット枠・単価改定)を確認したい方
- 変動費に変わったSaaS費用を社内でどう管理するか決めたい経営者・IT責任者の方
目次
- 1. はじめに
- 2. 課金モデルの分類
- 3. 転換の実態
- 4. 発注側に生じる問題
- 5. コストの試算方法
- 6. 契約で押さえるべき論点
- 7. 導入後の運用体制
- 8. 結論
- 参考資料
内容紹介
SaaSの料金は、長らく「ユーザー数 × 単価 × 契約期間」で決まってきました。人数さえ分かれば年間の支出が確定するこの仕組みは、予算を立てる側にとって扱いやすいものでした。その前提が崩れつつあります。
きっかけはAIエージェントです。従来のSaaSは、ユーザーが1人増えてもサーバー費用がほとんど変わらない構造でした。しかしAIエージェントは、動くたびに推論コストが発生します。ベンダーから見れば、席数課金は変動費を固定収入で賄う構造になり、利用が増えるほど利益が削られます。この経済的な圧力が、課金モデルの見直しを促しています。
すでに主要ベンダーの価格表は書き換わりました。Zendeskは自動解決1件あたり1.50ドル(コミット枠内、超過分は2.00ドル)、Fin(2026年5月にIntercomから社名変更)は解決1件あたり0.99ドル、Salesforceの「Agentforce」は会話1件あたり2.00ドル、HubSpotのCustomer Agentは2026年4月に解決済み会話1件あたり0.50ドルへ改定しています。Microsoftは、Copilot Studioにおいてクレジット制(200ドルで25,000クレジット、1クレジットあたり約0.008ドル)を採用しています。
発注側にとっての本質的な変化は、席数課金が消えることではありません。**席数課金の隣に、二つ目のメーターが設置されたこと**です。多くのベンダーは席数課金を維持したまま、AIの働きに対する従量メーターを追加しました。プラットフォーム利用料は人数で決まり、AIの利用料は業務量で決まる。この二重構造が、従来の予算管理を難しくしています。
さらに厄介なのが、課金単位の定義がベンダーごとに異なる点です。「解決」と「会話」では請求額が大きく変わります。AIが解決できずに人間へ引き継いだ場合、会話単位の課金では料金が発生し、解決単位の課金では発生しません。加えて、1件の問い合わせ処理の裏側でAIが複数の操作を行い、それぞれが課金対象となる「使用量の増幅」も起きています。
本ホワイトペーパーでは、課金モデルの分類と転換の背景を整理したうえで、発注側が直面する予算管理上の問題、コストの試算方法、契約で押さえるべき論点、そして社内の運用体制について解説します。
資料をダウンロードする
以下のフォームにご入力いただくと、PDFのダウンロードページURLをメールでお送りします。
入力いただいた情報は、資料のご提供およびサービスのご案内にのみ使用します。第三者への提供はいたしません。
