金融機関向け電子署名サービスの構築・運用
お客様の概要
- 業種
- 金融機関
- 規模
- 上場企業(全国展開)
- 地域
- 全国
- 支援内容
- AWS基盤構築・電子署名サービス開発・運用
- 主な技術
- Amazon ECS / AWS WAF / 長期電子署名(LTS)
本事例は、金融機関の契約業務をオンライン化する電子署名サービスを、AWS(Amazon Web Services)というクラウドサービス上に構築した取り組みです。
金融機関の契約関連業務では、紙ベースの契約書管理といった運用に手間やコストがかかりやすい課題に加え、単に電子化するだけではなく外部公開に耐える安全性も求められます。
外部公開を前提とした安全性とアクセス集中への耐性を備えた電子署名サービスをAWS上に構築することで、業務負荷の低減と安定稼働を両立した事例を紹介します。
本事例で実現したこと
長期の証拠性を担保
長期電子署名(LTS)に対応し、長期保管を前提とした運用に耐える仕組みを実装。
金融水準のセキュリティと安定運用
WAF/DDoS対策を組み込み、外部公開を前提とした多層防御と安定稼働を実現。
拡張性と変更対応力の確保
ECSによるコンテナ基盤で、需要変動のスケールと設定変更や機能追加の迅速化を両立。
背景
金融機関の契約関連業務はセキュリティや信頼性が絶対条件である一方、紙ベースの契約書保管・検索・管理といった運用負荷が積み上がり、手間とコストが膨らみやすい状況が続いていました。
併せて従来のオンプレミス環境では、アクセス集中への対応や設定変更・機能追加が硬直化し、対応に時間と費用がかかりがちです。
そこで本プロジェクトでは、信頼性を維持しつつも運用をスマートにすることを目的に、AWSへの移行を軸としたマルチテナント型電子署名サービスの構築に着手しました。
- 紙ベースの保管・検索・管理で運用負荷が蓄積
- オンプレ運用でアクセス集中時の対応が硬直
- 設定変更・機能追加に時間とコストがかかる
- オンラインで契約業務が完結、運用負荷を大幅軽減
- 自動スケールによりアクセス集中時も安定稼働
- 短納期での追加・変更対応が可能に
解決策
単一システムの構築ではなく、複数の金融機関追加にも展開可能な共通プラットフォームとして成立させる方針を採用。金融機関向けサービスに必要な要件を満たしつつも拡張性と運用性も確保すべく、以下を中核に構成しました。
長期電子署名(LTS)による証拠価値の担保
長期保管を前提とした契約において、署名の妥当性を継続的に検証できる仕組みを組み込む。
Amazon ECSによるモダンな実行基盤
アプリケーションをコンテナ化しECS上で稼働。マルチテナントとして共通基盤を維持しつつ、設定変更や機能追加を迅速に行える運用性を確保。
多層防御のセキュリティ設計
AWS WAFやDDoS対策を組み込み、外部公開を前提とした防御設計を採用し金融機関のセキュリティ要件を想定した構成を実現。
成果
構築後は、柔軟かつ止まらない運用と無駄のないコスト最適化など、単なる紙からの置き換えを超える価値を実現しました。
アクセス集中時も安定稼働
特定の日/曜日にアクセスが集中するケースでも、自動スケールにより性能を維持。
コスト最適化
需要に応じたリソース運用により、過剰なサーバ確保を避け、サーバコストの節減に寄与。
短納期での追加・変更対応
金融機関の追加や設定変更といった要望にも、短いリードタイムで対応できる運用性を整備。
個別要件への柔軟な対応
カスタマイズ型のサーバ構成を組み合わせることで、テナントごとの個別要件にも柔軟に対応。
まとめ
金融機関という高いセキュリティ要件が求められる領域において、長期電子署名・多層防御・コンテナ基盤を組み合わせたAWSプラットフォームを構築した事例です。単なる紙のデジタル化にとどまらず、複数テナントへの展開を見据えた拡張性と、需要変動に強い運用基盤を同時に実現しました。
